『にんにく』を食べて、暑さに備えるカラダづくり!

最近、少しずつ暑くなる日が増えてきましたね。暑くなると増えてくるのが熱中症や夏バテですが、「夏バテ=免疫力の低下」です。滋養強壮に効果もあり、これからが旬である『にんにく』を食べて体力を保ちませんか?
 


にんにくが旬となる5月中旬から8月は気温が高くなり、暑さで体力を消耗しがちな時期なので、強壮作用が強いにんにくは正にこの時期にぴったりの食材と言えます。その健康効果は、古代エジプト時代から薬用(強壮用)として栽培されていたことからも窺えます。
 
☆にんにくの主成分「アリシン」の働き
 
①疲労回復・滋養強壮 

にんにく特有のにおいは「アリシン」と言う成分ですが、『疲労回復のビタミン』と言われるビタミンB1の吸収を助けたり高めたりする働きがあるため、相乗効果によって疲労回復や滋養強壮に効果があるそうです。また、もう一つの成分である「スコルジニン」にも新陳代謝を促し、疲労回復や滋養強壮効果があると言われているほか、ホルモンの分泌も促すため、精力を増強させる強壮作用があります。そのため、昔の仏教では『にんにくを食べると精がついて修行の妨げになる』と言うことで、食べることを禁止されていたそうです。
 
②血液サラサラ・冷え性の改善 

アリシンには、血管を拡張して血行を促進する働きがあるうえ、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあります。また、にんにくに含まれているビタミンEにも末梢血管を広げて血流を促進する働きがあるため、血の巡りがよくなり、血液がサラサラになることで高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓予防にも効果が期待できるうえ、冷え性や肩こりの改善にもつながります。血流が良くなると肌のターンオーバーが進み、肌のキメが整うようになるので美肌効果も期待できます。
 
③非常に強い抗菌・殺菌効果 

アリシンには強い殺菌作用があり、結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などに対する抗生物質として働くことが確かめられたほか、病原性大腸菌(O157など)に対する殺菌力もあるということが発表されたそうです。昔からカツオのたたきを食べる時に、すりおろしたにんにくを添えますが、これはにんにくの殺菌作用を利用して食中毒を防ぐという「美味しい予防法」と言えます。
 
また、風邪やインフルエンザに対しても殺菌作用が働くうえ、にんにくを食べることで自然免疫(ウイルスを食べる)や、獲得免疫(ウイルスを攻撃する抗体を体内に作る。ワクチン接種など)を得ることができるため、「免疫力UP=風邪予防」と言うことにもなります。
 
④胃腸の働きを促進する 

お通じに良い、バイオティクス(発酵食品など)やプバイオティクス(食物繊維など)が豊富に含まれているわけではありませんが、アリシンが胃腸の働きを活発にさせたり、胃液の分泌を促したりするので、食欲不振の改善や、便秘の解消をする働きもあります。しかし、生にんにくの強烈な香りと辛味は刺激(効果)が強すぎて胃腸を痛めることがあるので摂取量に注意が必要です。
 
⦅摂取目安⦆生食・・・11片まで、加熱・・・123片まで

生にんにく⇒【アリイン】においの成分の元となる。抗菌作用があり、無臭。
  ↓↓ 
刻んだり、すりおろすと【アリイナーゼ】という酵素が働く。
  ↓↓
刻みにんにく⇒アリインとアリイナーゼが混ざることで【アリシン】になる。
       ビタミンB1の吸収を高め、疲労回復、殺菌作用、強壮作用などがある。
       にんにく特有のにおいはこの時発生する。
  ↓↓
にんにくを加熱する⇒アリシンが【⑴スコルジニンや⑵アホエン】になる。
       【⑴スコルジニン】は新陳代謝を活発にし、血行促進やホルモンの分泌を促す働きがある。
       【⑵アホエン】は抗酸化作用、抗血栓作用がある。

◎にんにくの芽(カロテンとビタミンC
 
にんにくの芽は、にんにく自体よりにおいがやわらかく、沢山の量を食べやすいので効率よく摂取する事が出来ます。また、にんにく自体の様々な成分以外にも、カロテンや食物繊維なども含まれています。ビタミンCもたっぷりと含まれているので、免疫力UPや風邪予防、美肌対策にも効果的ですね。

☆まとめ☆
 
にんにくは①で述べたように、ビタミンB1の吸収を助けたり高めたりする働きがあるため、ビタミンB1を多く含む「豚肉・玄米・大豆」などと一緒に食べると良いといわれています。また、日頃からよくにんにくを食べている人は、食べていない人に比べてがん患者が少ないということもわかっています。しかし、刺激が強すぎることも事実なので、摂取量に気を付けて食べるようにしてください。