知って得する『お茶』の健康効果 ⦅後編⦆

今年のGWは外出できないため、ご自宅で過ごされた方も多いと思います。私は家の大掃除をして過ごしていたのですが、皆さまは何をされていましたか?今回は前回に引き続いて『お茶』について特集したいと思います。
 
<前編> 前編はコチラです
 
・摘み採る時期で変わる味や成分
・渋み成分「茶カテキン」の働き ~概要~
 
<後編>
 
・渋み成分「茶カテキン」の働き ~さまざまな作用~
・カテキン以外の成分の働き
・お茶を淹れる温度で健康効果が変わる
・お茶の香りの効果         
 


☆渋み成分「茶カテキン」の働き ~さまざまな作用~
 
①抗がん作用

エピガロカテキンガレート(EGCG)が発がん作用の抑制に効果があることが科学的に証明されており、お茶の産地の静岡県では全国平均より胃がんの発生率が低い事がわかっています。その他のがんに対してはまだ研究中ですが、「がんになる危険性が低かった」「予防に効果があった」という報告があるそうです。
 
②ダイエットやメタボ対策に効果的

高濃度の茶カテキン飲料を飲んで運動も続けると、体内の脂質代謝が高まり、エネルギーとして脂肪の消費が高まるため、体脂肪を低下させる効果があることがわかりました。また、カテキンとカフェインの組み合わせによって脂肪細胞の脂質代謝を改善するため、肥満予防(脂肪蓄積抑制作用)もあることがわかっています。
 
◎特にメタボ対策に期待できる働き

メタボの人に多い肥満に効果的なうえ、体内の活性酸素を除去する酵素が増え、血管の拡張が促進される結果、血圧上昇が抑えられ、高血圧も予防できると考えられています。また、エピガロカテキンガレード(EGCG)やエピカテキンガレード(ECG)などのエステル型のカテキンはコレステロールの吸収を抑えて排出を促す働きがあります。LDL(悪玉)コレステロールだけが低下して、HDL(善玉)コレステロールには影響しないので、動脈硬化予防にも役立ちます。他にも、カテキンは食後に腸から糖の吸収を抑える働きがあるので、食前に取り入れることで、腸から糖の吸収が緩やかになる血糖上昇抑制作用によって糖尿病などにも効果的です。
 
③抗ウイルス作用

茶カテキンの中でも特にEGCGの強い作用によって「緑茶うがい」をすることで、インフルエンザ予防に効果があることがわかりました。そして、カテキン以外にもビタミンCなども含まれているので、飲むことによっても予防効果が期待できます。
 
④殺菌作用と抗菌作用

カテキンには強い殺菌作用と抗菌作用があるので、食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌O-157などの食中毒菌や、胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌の増殖抑制作用もあることがわかっています。また、食中毒菌のほかにも、虫歯や歯周病などの原因菌に対しても抗菌作用を発揮することがわかりました。虫歯予防に役立つうえ、口臭の原因物質と結合することで消臭効果を発揮するので口臭予防にもなります。そのため、食後にお茶を飲む事で虫歯予防・口臭予防になります。これ以外にも、カテキンと同じポリフェノールの一種であるフラボノイドにも口臭予防効果があります。
 

☆カテキン以外の成分の働き
 
◎老化予防(ビタミンC・ビタミンE・テアニン)

今まではお茶の中のビタミンCが注目をされてきましたが、他にも抗酸化作用のあるビタミンEも含まれていることがわかりました。しかし、ビタミンEのほとんどは茶葉の中に残るので、淹れたあとの茶葉を料理に利用したり、粉茶や粉末茶として販売している物を飲むという方法があります。また、うまみ成分のテアニンには認知症予防にも関わっていることがわかってきました。
 
✨ 腸活スタッフのお勧めメニュー(若返りバージョン)⦅飲んだ後の茶葉を利用します⦆ ✨
・パスタの具として(ベーコン、ニンニク、唐辛子などと炒めてペペロンチーノ風に)
・チャーハンの具として(チャーシュー、たまご、生姜、ニンニク、ねぎなどと炒める)
・ふりかけの具として(出汁をとったあとの鰹節や昆布と一緒に醤油や砂糖で甘辛に味付け)
 
◎覚醒作用や利尿作用(カフェイン)

覚醒作用があるので集中して作業したい時におススメです。また、尿の排出を促す利尿作用もあるので、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドをカラダの外に排出させたり、むくみの改善に役立ちます。
 

☆お茶を淹れる温度で健康効果が変わる
 
【水出し緑茶】(寝る前に作っておくと翌朝美味しく飲むことができます☝)

<免疫力を上げたい時>
エピガロカテキン(EGC)は水出し緑茶で浸出されます。感染症などの病気予防を目的として免疫力を上げたい時は水出し緑茶がおススメです。また、水出しの場合は熱いお茶よりビタミンCが多いうえ、渋み成分のカテキンや苦み成分のカフェインが出にくくなり、うまみ成分のテアニンが際立つので、まろやかな味わいになります。
 
<血糖値を下げたい時>
近年の研究で「ポリサッカライド」という多糖類に血糖値を下げる効果があることが分かり、注目を集めています。ポリサッカライドはカテキンと同じく、新茶よりも二番茶以降のお茶に含まれ、特に秋冬番茶により多く含まれているということです。しかし、ポリサッカライドは熱に弱いため、冷水で淹れる方が良いそうです。
 
【熱い緑茶】

<生活習慣病予防、ダイエット、二日酔い対策>
エピガロカテキンガレート(EGCG)を含むカテキンやカフェインは熱いお茶で浸出されます。カテキンの強い抗酸化作用によってさまざまな生活習慣病予防や、ダイエットに効果があります。また、カフェインには運動能力を向上させる効果もあるうえ、お茶を飲んでから運動するとブドウ糖より先に脂肪をエネルギー源として利用するので、持久力の向上やダイエット中の運動に効果的です。さらに、アルコールの代謝が高められるので二日酔い対策にも向いているうえ、カテキンにもアルコール成分の吸収速度を遅らせる働きもあるので、お酒を飲む前後に緑茶を飲むといいかもしれませんね。
 
両方とも、一度水出し又はお湯で淹れたあと、改めて温めたり冷やしたりしても効果は変わらないそうです。
 
☆お茶の香りの効果
 
なんと、緑茶の香りの成分は300種類以上もあるそうです。共通しているのは集中力アップやリラックス効果などがあげられるようです。
 

☆まとめ☆
 
改めて調べてみると、茶葉一種類でも、摘み採り時期・淹れ方・浸出温度の違いで味や健康効果など、特徴が異なることがわかりました。皆様も飲み比べて、自分の好きなお茶を探してみてはいかがですか?