知って得する『お茶』の健康効果 ⦅前編⦆

そろそろ「新茶」が出回る時期ですね。八十八夜頃(今年は5月1日です)に摘み取ったお茶が「新茶」と呼ばれており、昔は「新茶を飲むと長寿や無病息災で過ごせる」と伝えられる縁起物だったそうです。コロナウイルスが流行しておりますが、縁起にあやかって健康で過ごせるように『お茶』を飲んでゆっくりと過ごしてみませんか?
 
<前編>
 
・摘み採る時期で変わる味や成分
・渋み成分「茶カテキン」の働き ~概要~
 
<後編> 次週に続きます(ゴールデンウイーク休みのため、後編の記事は511日となります)
 
・渋み成分「茶カテキン」の働き ~さまざまな作用~
・カテキン以外の成分の働き
・お茶を淹れる温度で健康効果が変わる
・お茶の香りの効果
 


☆摘み採る時期で変わる味や成分
 
今回は、生産量が日本一の静岡県を参考にしてみました。
 

①新茶 または 一番茶

【摘み採り時期】4月下旬~5月中旬

【特徴】「新茶」とは、春になり最初に摘み採る茶葉のことで「一番茶」とも言います。冬の間に養分をしっかりと蓄え、春にかけて成長していくため、お茶の旨味成分であるアミノ酸のテアニンが多く、二番茶の三倍も含まれています。そのため、一年で一番品質が高く、甘味があり美味しいと言われています。また、若葉なため、さわやかで清々しい香りがあります。
 

②二番茶

【摘み採り時期】6月中旬~7月上旬

【特徴】アミノ酸量は大きく減り、渋み成分のカテキンや苦み成分のカフェインが多くなります。二番茶・三番茶の順にカテキン量が多くなるそうです。

 
③三番茶

【摘み採り時期】7月下旬から8月上旬

【特徴】二番茶よりさらに、アミノ酸量は少なく、渋み成分のカテキンや苦み成分のカフェインが多くなります。

 
④四番茶 または 秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)

【摘み採り時期】9月下旬から10月上旬。
地域によって三番茶を摘まず、秋になって摘み採りしたものを秋冬番茶と区別するそうです。

【特徴】お茶としての品質は一番下がりますが、三番茶を摘まずに秋冬番茶として摘んだ場合は、三番茶より味が良くなると言われています。また、二番茶・三番茶などに比べてカフェイン量が少ないと言われています。
 

☆渋み成分「茶カテキン」の働き ~概要~
 
緑茶の渋みと苦みの主成分には、ポリフェノールの一種である4種類の茶カテキンが含まれています。

・エピカテキン(EC)遊離型
・エピカテキンガレート(ECG)エステル型
・エピガロカテキン(EGC)遊離型。
・エピガロカテキンガレート(EGCG)エステル型。
 
全カテキン量の中でもEGCG量が最も多く、約半分を占めており、含有量は多い順に
【EGCG>EGC>ECG>EC】となっています。
 
二番茶、三番茶で感じられる渋みのもとは主にエピガロカテキンガレード(EGCG)です。現在、緑茶でしか見つかっておらず、ビタミンCの数十倍もの抗酸化作用があるため、細胞の老化予防や、免疫力を保つため、病気予防に役立ちます。また、花粉症などの症状緩和などの抗アレルギー作用も確認されているそうです。他にも抗がん作用脂肪蓄積抑制作用血圧上昇抑制作用コレステロール低下作用、血糖上昇抑制作用など、さまざまな生活習慣病の予防に期待できる成分が含まれているため、世界的に緑茶が注目されることになりました。
 
そして、エピガロカテキン(EGC)は免疫機能を活性化させることがわかってきました。免疫細胞の「マクロファージ」は私たちの全身にある自然免疫(生まれつき持っている防衛機構)で、体内に侵入した細菌などの異物を食べて除去する能力に優れています。また、異物を食べて除去するだけでなく、この異物の情報を記憶することで次に入ってきた時にすぐに対応できるようになるため、「免疫機能の活性化=免疫力UPにつながっています。
 

『お茶』によるカラダへのイイ影響がたくさんあるため、今回は前後編にてお届けいたします。
次回(5月11日)もお楽しみに!