免疫力の低下も『膀胱炎』の原因の一つだった

出勤せざるを得ない方も、在宅勤務になった方も、勤務形態が変わって落ち着かない日々かと思います。仕事中はすぐにトイレに行けず、我慢してしまう事も多いのではないでしょうか?我慢のしすぎは『膀胱炎』になる可能性もあります。今回は、男性より女性に多い『膀胱炎』について調べてみました。
 
☆膀胱炎とは?
 
一般的に私たちが「膀胱炎」と言っているのは「急性(単純性)膀胱炎」のことです。「女性は一生に一度は経験する」と言われるほど女性がなりやすい病気の一つで、次のような症状が現れます。
 
・排尿終わりに痛みが出る<排尿時痛>
・トイレの回数が増える<頻尿>
・排尿してもスッキリしない<残尿感>
・尿が白っぽく濁っている<尿混濁>
・尿に血が混じる<血尿> 


☆女性に多い病気と言われる膀胱炎の原因とは?
 
①トイレを我慢する
忙しさなどが原因で排尿を我慢してしまう事で、膀胱内に細菌が繁殖してしまいます。
 
②水分補給の不足
水分補給が不足するとトイレの回数が減ってしまうので、膀胱内の細菌を排出する機会が減るということです。
 
③男性より尿道が短い
膀胱と尿道口(体外)との距離が、男性の尿道は14~18㎝と言われていますが、女性は3~5㎝と短いため、尿道口(体外)からの細菌が侵入しやすいのです。清潔に保つことは大切ですが、排尿の都度、温水洗浄便座を利用すると逆に膣内の細菌を尿道に押し込んでしまい、膀胱炎の原因になることもあるので控える方がいいそうです。
 
④男性より尿道と肛門の距離が近い
女性のカラダは尿道と肛門の距離が近いため、どうしても排便時に細菌が侵入しやすいのです。
 
⑤生理や閉経があるため
妊娠中や生理中、閉経後などはエストロゲンの減少によって、本来あるべき膣内の常在菌が減少しており、膣の自浄作用が働かず、膣内に繁殖してしまった細菌が隣にある尿道に入り込み、膀胱炎の原因となってしまいます。
 
また、生理中は、ナプキンやおりものシートをつけっぱなしにして、こまめに変えないことは細菌の繁殖につながるため、2~3時間おきに変えることが望ましいと言われています。 

☆一番大きな原因は免疫力の低下にあった!
 
膀胱炎の原因のほとんどは大腸菌と言われています。その原因は上記④で述べたように尿道と肛門の距離が近いためですが、大腸菌はもともと体内に存在する「腸内常在細菌」です。「常在細菌とは健康なカラダの決まった部位に存在している菌のことで、腸内細菌(乳酸菌・ビフィズス菌・大腸菌)や皮膚常在菌(表皮ブドウ球菌・アクネ菌・黄色ブドウ球菌)などです。
(※詳しくは『「除菌」のしすぎは便秘のもと?』の回をご覧ください)
 
私たちが健康で元気な時は免疫力も活発に頑張っているので細菌に対する防衛機能もあり、不要な細菌を退治してくれます。しかし、ストレスや疲れ、上記①~⑤など、色々な原因で免疫力が弱まってしまうと防衛機能も弱まってしまい、自分自身の菌に負けてしまうのです。
 
たびたび「腸内細菌と免疫力」についてお伝えしてきましたが、免疫細胞(免疫力)の約70%は腸内に存在して、腸内細菌(善玉菌)と協力し合ってさまざまな病原菌と闘っています。しかし、不規則な生活による食生活の乱れや疲れ、ストレスによって自律神経のバランスを崩してしまうことも、悪玉菌を優位にして免疫力が低下する原因になってしまうため、膀胱炎をはじめ、さまざまな病気になりやすくなってしまいます。
(※詳しくは『腸内フローラを整えて「免疫力」をUPし、さまざまな不調に対抗できる身体づくりを!』の回をご覧ください)
 
特に発汗量が増えてくる初夏から夏、そして冬に多くなると言います。なぜかと言うと、夏は発汗で自然と水分が失われるためトイレの回数が減り、上記②の状態になり、膀胱内の細菌を排出する機会が減ってしまうからです。また、夏バテで体力が落ちることによって免疫力が低下してしまうことも原因と言われています。そして、冬は寒さによって血流が悪くなるため、代謝が悪くなり免疫力が低下してしまうからです。
 
発汗や、水分補給不足による排尿回数の減少を防止するには、時間を決めて水分補給をすることも一つの対策です。お肌の乾燥対策のためにも、水分補給はマメにした方が良いですね。 
◇◇カンタンな免疫力UP対策◇◇

免疫力UPの簡単な対策は、湯船に浸かることです。免疫細胞(免疫力)を活性化させるには善玉菌を優位にすることが大切です。しかし、最近はコロナウイルスの情報や対応に振り回されてストレスがたまりやすい状態です。
 
湯船に入浴剤を入れてゆっくり浸かるだけでも疲れがほぐれます。そして、入浴剤の香りで癒されるのでストレス対策に効果的です。カラダも温まるので代謝もUPし、免疫力を高めることにつながるので一石二鳥と言えます。
 
ほかにも、過激なダイエットは栄養不足になりがちで、カラダへ十分な栄養が行き渡らないため、免疫力低下の原因になってしまいます。逆に、美味しいものを食べることはストレス対策に有効です✨ 

☆まとめ☆
 
膀胱炎は放っておくと腎盂腎炎(じんうじんえん)に進行してしまい、点滴治療や入院治療が必要になることがあります。水分補給をしっかりして、尿意を感じたら我慢をせずにトイレに行ってください。尿を出すことはカラダの中の細菌を排出するデトックスとも言えます。ストレスもトイレも、いらないものは溜めこまず、スッキリさせましょう。