「カカオ」量の違うチョコレートを食べ分けて、便通改善や健康生活を♪

そろそろバレンタインデーですが、ここ数年はパートナーにあげるチョコレートより自分へのご褒美チョコレートの方がなぜか高価になってしまっています。最近は「本命チョコ」や「義理チョコ」以外に「世話チョコ(義理チョコの進化版)」「逆チョコ(男性から女性へ)」なんて言葉もあるようですよ。 
今回はチョコレートの元である「カカオ」の意外な美容・健康成分を調べてみました。
 



★代表的なカカオの栄養成分と働き
 
①  リグニン

 < お通じを改善する働き ~その❶~ >
カカオに含まれる食物繊維の中で、不溶性食物繊維の一種であるリグニンが多く含まれています。リグニンは保水性が高く、体の中(胃や腸)で水分を吸収し、大きく膨張します。腸壁を刺激して腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、便通を促すため便秘の解消につながります。
 
②  カカオプロテイン

 < お通じを改善する働き ~その❷~ >
カカオプロテインとは、近年抽出が成功したばかりの成分で、消化酵素に分解されにくい難消化性タンパク質(レジスタントプロテイン ※)であることが分かりました。このため、カカオプロテインは小腸では消化吸収されず大腸に届き、便の量を増したり、腸内細菌の栄養となって腸内フローラの善玉菌を増殖させたりすることで、整腸作用を促す結果として便通を改善することになったと考えられています。
 
[※ レジスタントプロテインとは、たんぱく質でありながら食物繊維のような働きをする成分のことです。食物繊維同様に、食べた物がそのまま腸を通り、体外へと排出されるため整腸効果が期待されます。]
 
③  カカオポリフェノール

 < 血圧を下げる働き >
カカオポリフェノールには、血管を広げて血圧を下げる効果があり、高血圧予防が期待できます。
 
< カラダを錆びさせない働き ~アンチエイジング効果~ >
赤ワインや緑茶などと同じく、苦みや渋みを感じるものに多く含まれるポリフェノール類特有の優れた抗酸化作用があり、免疫力を高めてくれる作用や、細胞の老化や風邪などの病気の元となる活性酸素を除去してくれる働きがあるといわれています。特にこの抗酸化力は40歳前後から低下するため(更年期障害も関係していると思われます)、体外から抗酸化力成分を補うことが大切です。肌のシミやソバカスなどの原因は紫外線による活性酸素ですが、ストレスや睡眠不足などでも活性酸素を増やす原因となっています。カカオポリフェノールの抗酸化作用で、活性酸素を除去し、肌のダメージを保護や、更年期障害の緩和などにも期待できます。
 
< 動脈硬化を防ぐ働き >
コレステロールを細胞に届けているのがLDLコレステロールですが、カカオポリフェノールの強い抗酸化力によって、摂取し体内に蓄積された悪玉のLDLコレステロールの酸化を抑制し、血管が広がることにより、血管のしなやかさが向上し、動脈硬化などを予防することが期待されています。さらに、血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしているHDLコレステロール(善玉コレステロール)が優位に上昇するという働きもあります。

< 血糖値の上昇を緩やかにする働き >
カカオポリフェノールを多く含む高カカオチョコレートを摂取した人の血糖値は、緩やかな上昇で推移したという試験結果が出たそうです。
 
< アレルギーを予防する働き >
カカオポリフェノールにはアレルゲンに対して抗体が作られないようにし、肥満細胞からヒスタミンが放出されないようにし、アレルギーの発症を防ぎます。また好酸球の働きを抑えるなど、アレルギー症状の悪化を防ぐためにいろいろ働きます。アレルギーに関連するリンパ球(Tリンパ球・Bリンパ球)の過剰な増殖や抗体の過剰な産生を抑制することがわかっており、アレルギー症状の抑制や緩和に効果があると考えられています。
 
< 脳の活性化する働き ~認知症の予防とうつ病の予防または改善~ >
脳の活動に必要な栄養素のひとつにBDNF(脳由来神経栄養因子)があります。このBDNFは運動によって増加することがわかっていますが、65歳以上になると加齢に伴って、減少するという報告があります。そして、アルツハイマー型認知症の方や、うつ病の方の脳内では不足しているということが知られています。高濃度のカカオポリフェノールの摂取によって脳の血流量が増加し、BDNFを増えやすい可能性のある環境を作ることで、認知機能を高めることができると考えられています。
 
『 BDNFが減る ⇒ 記憶や学習能力の低下 ⇒ カカオポリフェノール摂取 ⇒ 脳の血流量を増やしてBDNF増加 ⇒ 認知機能を高める可能性! 』
 
☝ 高カカオチョコレートを少量食べてから運動をすれば、筋肉を刺激し、有酸素運動で血流を促すことで、脳の活動性を高め、認知症の予防につながります。
 
④  テオブロミン
 
< 集中力をアップする働きとリラックス効果 >
テオブロミンはカフェインに似ている化学構造で、苦みや香りのもとになっているカカオ豆特有の成分です。働きもカフェインに似て中枢神経を刺激する働きがあり、大脳皮質を刺激して集中力や記憶力、思考力、やる気を高めるといわれています。しかし、カフェインのように覚醒作用はなく、効果が穏やかなため、興奮作用も少ないのが特徴です。そのため神経を落ち着かせてリラックスをさせる作用があり、自律神経のバランスを整えて緊張を和らげる効果も期待できます。
 

★まとめ
 
今回特集した健康生活をメインとしたカカオについては、一般的な甘いミルクチョコレートではなく、『高カカオチョコレート(カカオ含有率70%以上の高カカオチョコレート)のこと』です。一般的な甘いミルクチョコレートの食べ過ぎは、糖質やカロリーの過剰摂取になるうえ、肥満の原因にもなります。
とは言え、苦みの多い高カカオチョコレートだけでなく、甘いチョコレートを食べたいものです。そんな時は15時がおススメです!15時は脂肪細胞を作るために重要なたんぱく質(BMAL1/ビーマルワン)の分泌が一番少ない時間帯と言われていますので、間食には最適な時間です。ちなみに22時以降はBMAL1が増えるので、夜食が太るというのはここからきているのですね。
 
状況に応じて、甘さ控えめな高カカオチョコレートや甘いチョコレートを食べてみてはいかがでしょうか?