女性に役立つ「大豆イソフラボン」の働き

本日は節分ですね。夜には自宅で豆まきをして年の数だけ食べる予定ですが、年々増えていく豆の数が気になる今日この頃です・・・

近年、「大豆」には女性の更年期障害に関係している、女性ホルモンの「エストロゲン」に近い働きをすることが分かってきています。そこで今回は節分の主役でもある「大豆」に注目してみました。
 
大豆は、日本人にとって非常になじみ深い食品の一つです。そして、肉に匹敵するほどのタンパク質が含まれていることから『畑の肉』とも呼ばれています。さらに、健康や美容につながる重要な栄養素も多く含まれていることから、女性には嬉しいダイエットやアンチエイジングに効果のある、スーパーフードでもあるのです。大豆シリーズ第一弾として、中でも特に女性に嬉しい働きを取り上げてみたいと思います。
 
◎大豆イソフラボンとは
 
前回の『白菜』でもお伝えしましたが、大豆イソフラボンは5000種類以上もあるポリフェノール類の一種です。女性は40歳を過ぎた辺りから閉経に向けて、女性ホルモンの「エストロゲン」が大きく減少し、のぼせ、めまい、何とも言えない全身の不調などさまざまな症状が現れます。この不調が更年期障害と呼ばれているものです。そして、大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに分子構造が似ていることから、植物性エストロゲンとも呼ばれており、体内での働きもエストロゲンに似た働きをするため、女性の健康をサポートしてくれます。


 
★大豆イソフラボンの摂取による働き
 
働きその① < 更年期障害の改善 >
大豆イソフラボンを多く摂取している人は、ホットフラッシュ(更年期障害による、ほてり・のぼせのこと)が見られにくいという報告もあります。これが上記で述べた、エストロゲンに変わって大豆イソフラボンが似た働きをして、サポートをするということです。
※症状がひどい場合は無理をせず、婦人科などで相談してください。
 
働きその② < 乳がんリスクを下げる >
エストロゲンは女性には必要なホルモンであると同時に、過剰になると乳がんを促進してしまうことも分かっています。しかし、大豆イソフラボンには過剰なエストロゲンの吸収の邪魔をする働きがあることが分かってきました。(『抗エストロゲン作用』と言います)そのため、乳がんなどホルモン依存性のがんのリスクを下げると言われています。大豆製品を多く摂る日本を含むアジアの方が欧米より乳がんの発生率が低いため、大豆イソフラボンの摂取量と、がんの発生率に大きな関係があると考えられ、研究されています。
 
働きその③ < 骨粗鬆症の予防 >
骨粗鬆症とは、骨の代謝バランスが崩れて骨の形成よりも骨の破壊が上回る状態が続いてしまい、骨が脆くなってしまった状態のことで、一般に高齢女性の発症リスクが高くなっています。高齢女性に多くなるのは、閉経後になると骨の代謝を活発にしてカルシウムの流出を抑える働きのあるエストロゲンが激減するためです。しかし、大豆イソフラボンには、エストロゲンに似た働きをしてエストロゲンの減少を補うため、骨粗鬆症の予防・改善に効果があると考えられています。
 
働きその④ < 生活習慣病予防そして抗酸化作用 >
エストロゲンには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしたり、血管を拡げる作用もあり、血管を強くしなやかにして動脈硬化になりにくくするといった役割があります。しかし、エストロゲンが減少すると、そういった良い働きも減少してしまうため、血圧やコレステロールの異常などの生活習慣病になりやすくなってしまうのです。大豆イソフラボンがエストロゲンに似た働きをして、補助することで生活習慣病の予防になります。
 
そして、イソフラボンはポリフェノール類特有の抗酸化作用によって活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除くため、さらに動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などの予防になります。
 
働きその⑤ <美肌のサポート>
大豆イソフラボンは肌の調子を整える「美肌ホルモン」でもあるエストロゲンの働きを補い、細胞の新陳代謝を高めて肌の生まれ変わりを促進するので、若々しい肌をサポートしてくれます。肌の弾力を保つコラーゲンを増やして、皮膚の潤いやハリを保つ働きがあるために爪や髪にもツヤとハリをもたらします。(爪や髪も皮膚の一部です)近年の研究で大豆イソフラボンの摂取により、シワやたるみの改善があったとの結果が出て、化粧品分野で注目の成分のようです。
 
働きその⑥ <月経前症候群(PMS)の改善>
頭痛、腰痛、腹痛、イライラ、集中力低下など、生理前1週間ぐらいから感じる不調を月経前症候群(PMS)といいます。これはさまざまな原因により、女性ホルモンのバランスが崩れることで発症します。こんな時に大豆イソフラボンがエストロゲンに似た働きをしてバランスを整えてくれます。イソフラボンが豊富に含まれる大豆製品を、日ごろからよく食べている人はPMSになりにくい、という研究結果もあるほどです。

 
☆スーパーイソフラボン『エクオール』
 
最近、更年期障害に『エクオール』が良いらしい、と聞いたことはありませんか?エクオールとは大豆イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」が体内の腸内細菌で代謝されることのよって生まれる成分で、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする成分です。エクオールは大豆イソフラボンよりもさらにエストロゲンに近い働きをするので、⦅スーパーイソフラボン⦆として注目を集めているそうです。エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌が、食べた大豆イソフラボンからエクオールに変換してくれます。​このエクオール産生菌が活発に働いているかどうかが「エクオールを作れるかどうか」の違いとなります。しかし、腸内細菌にエクオール産生菌がいても、活発に働かずにエクオールが作られない人もいて、この場合は、ダイゼインのまま吸収されるそうです。エクオールが作れている人たちは、腸内の善玉菌の量が多く(腸内細菌の多様性)、バランスの良い食生活を送っている人たちに確認できたそうです。さらなる更年期障害の軽減や、骨粗鬆症予防をし、女性の身体と心の健康の鍵を握ると成分として期待されています。エクオールが体内で作られるかどうかのエクオール検査は、病院などで尿から簡単に調べられます。
 
★まとめ

大豆を原料とする枝豆、豆腐、納豆、豆乳や醤油、味噌などの調味料など、日本人には馴染みの色々な食材に大豆イソフラボンが含まれています。そのため、毎日無理をせずに取り入れることができると思います。寒い今の時期ですと、湯豆腐にしてみたり、豆カレーなどはいかがでしょうか?