肥満を助長するトランス脂肪酸の身体への影響 

食品添加物を含む加工食品は、腸を荒らす食品の一つです。食品添加物の中でも特に保存料は添加物は腸内環境を乱す原因にもなります。先日ご紹介した、ファストフードの食べ過ぎは腸内環境を悪化させる“(←先週のリンクを貼る)ことをお話ししましたが、ファストフードであるハンバーガーやポテト、フライドチキンなどのほとんどに『トランス脂肪酸』が含まれております。
しかし、この『トランス脂肪酸』は実は身体にとって害を及ぼし、肥満に大きく関係しています。


 
【トランス脂肪酸とは】
脂肪酸とは、一般的に「脂肪」や「油」と呼ばれるものの構成要素の事です。
脂肪酸の中で不飽和脂肪酸と分類されるものの中にトランス脂肪酸は含まれます。
トランス脂肪酸には天然で生産されるものと、油を加工・精製する過程で人工的に生み出されるものがあります。
天然で生産される脂肪酸は、牛や羊などの反芻(はんすう)動物の胃の中の微生物の働きによって作り出され、肉や乳に微量含まれています。
一方、油の加工・精製により生まれるトランス脂肪酸には、ドレッシングの植物油などの脱臭処理工程で生まれるものと、植物油や魚油を「水素添加」により常温で固体または半固体状態に加工する工程で発生するものがあります。
 

トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングに多く含まれています。その他にも、チキンナゲットやフライドポテトなどのファストフード系や、ケーキやアイスクリーム、チョコレート菓子などのお菓子類、冷凍食品類など加工食品には非常に多く含まれており、現代日本人が大好きなものばかりで、「トランス脂肪酸は食べたくない!」と思っている方でも知らず知らずのうちに口にしていることは多いでしょう。
 

これらのトランス脂肪酸は、すぐに悪影響は出なくとも、積み重ねることで健康へ害を及ぼすものとして、近年紹介されつつあります。


 
【トランス脂肪酸の身体への悪影響】
①    メタボ(肥満)や肌トラブルの原因に
トランス脂肪酸を全く摂らないで食生活を送っていくのは、難しいと思いますが、過剰摂取はコレステロールを増やしてメタボリック症候群を引き起こしてしまいます。また、肌が油っぽくなりニキビが出来やすくなります。
②    心臓疾患を招く可能性大
トランス脂肪酸を過剰摂取してしまうと、善玉コレステロールが減って悪玉コレステロールが増え続けてしまいます。すると、ドロドロ血液になり、心臓疾患のリスクが高まります。
 
③    アレルギー疾患の原因に
トランス脂肪酸の過剰摂取によって、免疫力の低下やアレルギー反応を引き起こしてしまう場合があります。それは、トランス脂肪酸の型に原因があります。体内にトランス脂肪酸が取り込まれると、本来あるシス型脂肪酸と構造が全く違うため、身体が有害物質として見なしてしまうことから、アレルギー反応を引き起こしてしまうのです。


 
【トランス脂肪酸を控える生活へ】
上記のように、トランス脂肪酸が与える身体への悪影響は様々です。日本ではトランス脂肪酸の表示義務がないため、一見してはわかりません。また、トランス脂肪酸は今や現代人の食生活には多く含まれており、それらに含まれているトランス脂肪酸の全てのトランス脂肪酸をカットすることは事実上不可能です。
しかし、普段から食品の成分のチェックや、食生活の見直しをするだけでもトランス脂肪酸の摂取をかなり低減させることは可能です。


 
例えば、自宅の調理時にはトランス脂肪酸が多く含まれる揚げ油などを何度も使わない、トランス脂肪酸を極力含まない油を調理に使う方法もあります。
具体的には、「オレイン酸」や「リノレン酸」を多く含むエキストラバージンオリーブオイルやキャノーラ油(なたね油)、ピーナッツ油などを使用する。など

 
安いから、簡単だから、便利だからというだけで商品や食事を選ぶことで、知らない間に大量のトランス脂肪酸を取り込んでいる可能性は否めません。
日頃の食生活を見直し、食べ物に対する意識を高めることが大切です。
 

管理栄養士 浅田先生考案 腸食レシピ